1980年代前期の中国児童短編小説について
「四人組」打倒後の中国では、第二の新生の時期を迎え、1978年の「廬山会議」以後、中国児童文学は劇的な発展を遂げ、1950年代中期の「黄金時代」に比して、第二の「黄金時代」と呼ばれる空前の発展期を迎えます。
その社会背景と作品群を述べ、各年度の代表作五篇、羅辰生の『白脖児』、荘之明の『新星女隊一号』、沈石渓の『第七条猟狗』、劉健屏の『我要我的彫刻刀』、常新港の『独船』について作品論を論文として展開したものです。
(著作集 第一巻 p.162〜)
1980年代前期の中国児童文学の社会背景について
この論文は、この時代の社会背景を、年順に分け、総合的に分析し、研究した。
作家層の拡大、作品に於ける傾向の変化、そして国を挙げての児童文学に対する取り組みの結果、出版社数と発行部数は大幅に拡大した状況など細部にわたり記したものです。
(著作集 第一巻 p.190〜)
1980年代後期の中国児童短篇小説について
つぎは1980年代後期における児童短篇小説を取り上げ、その社会背景と作品群について述べ、各年度の代表作五篇、夏有志の『従山野吹来的風』、陳麗の『遥遥黄河源』、秦文君の『告別裔凡』、棲蘭の『復讐』、謝華の『教室裡的胡蝶』について作品論を展開しています。
(著作集 第一巻 p.198〜)
1980年代前期の中国の童話について
児童文学のなかでさらに童話を取り上げ、その社会背景と作品群を述べ、各年度の代表作5篇、劉斌の『山的回声』、孫幼軍の『小狗的小房子』、洪濤の『狼豪筆的来歴』、鄭淵潔の『舒克和塔的歴険』、氷波の『窓下的樹皮小屋』について、作品論を展開したものです。
(著作集 第一巻 p.234〜)
1980年代後期の中国の童話について
本論文は、1980年代後期における童話を取り上げ、その社会背景と作品群について述べ、各年度の代表作五篇、張鉄生の『九十九年煩悩和一年快楽』、兪琦の『無声的警報』、李仁暁の『籠中鳥』、周鋭の『森林手記』、劉興詩の『偷夢的妖精』について作品論を展開しました。
(著作集 第一巻 p.272〜)
子どもたちの形象の変遷
1980年代に入り1950年代や文革期には見られなかった新しい価値観を持って躍動する多種多彩な形象がこの時期に登場した。年齢、性格、時代背景などの特徴をもとに形象を探った。①英雄像の退場と問題児の出現、②新人類の出現、③抱えた深い孤独、④淡い恋、⑤都市と農村、⑥いじめに呻吟する主人公、⑦大人の世界への旅立ち 等の特徴が見られ、それぞれについて具体的な事例を揚げました。
(著作集 第一巻 p.304〜)
中国の「熱閙(ねつどう)型」童話について
中国の「熱閙型」童話の勃興は、新時期(文化大革命後の1979年以後を指す)における童話界の新しい現象である。本論文は、この「熱閙型」童話の代表的作家の鄭淵潔の作品『開直升飛機的小老鼠』を例として、その特徴と問題点、及び、その果たした役割と今後の発展の可能性について、分析し研究したものである。
(著作集 第一巻 p.340〜)
『偸夢的妖精』の一考察
劉興詩のこの作品は、1989年『少年文芸』第八期に発表された後、同年、『児童文学選刊』第六期に転載され、「首届中華児童文学散文獲奨作品」の童話部門の最優秀作に選ばれた秀作である。この作品の分析の視座として「逆転の発想」を掲げ、①作者の経歴、②主人公の妖精のアイデンティティー、③作品の主題、つまり妖精が夢を盗むこととその目的、④妖精の盗んだ夢の活用法等について、それぞれ傑出した点を検証したものです。
(著作集 第一巻 p.348〜)